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私の名盤 2024 Sept.15th

この連休は珍しくオフ。昼は昨日の続きのクーベリックを聴き、夜はクレンペラーへ。どちらにしてもベートーヴェン三昧。もうすぐに迫ったエロイカを鑑賞中。

しかし、クレンペラーは何を聴いても感銘を受ける。レコーディングも多いし、クレンペラー自身、レパートリーも比較的多い指揮者である。こういう場合、例えばベートーヴェンは好きだが、チャイコフスキーは今一つ好きになれない、とか聴く側は勝手に好き嫌いを感じてしまうのだが、クレンペラーは別である。どれを聴いても感銘を受ける。不思議である。私生活は、こんなハチャメチャなひとはいない。ドキュメントを見ても、エグモント序曲で、急に怒り出して、譜面台をバンバン叩きながら、「なぜ言った通りのボーイングをしない!!」と怒鳴り、示したボーイングが、およそ弦楽器奏者としては考えもよらないボーイングであるし、まあ色々枚挙にいとまがない。しかし、その彼が演奏する音楽はどれも崇高である。まあ音楽家というものは、今でこそコンプライアンス厳守で、気を付けて言動するが、一昔前以前前なら、変人であったり、およそ普通ではないのかもしれない。普通な人なら、ステージに立ち、人前で自分をさらけ出すなんて事はできないのかもしれない。そういう意味では、きっと私も変人なのだろう。ただ、今の世の中、言動は気を付ける。昨今のコンプライアンスという言葉、怖いワードである(笑)。

さて、このクレンペラーは1960年、ウィーン芸術週間での、フィルハーモニア管とのライブ録音である。このレーベルはお安かったのだが、音質的には悪くはない。音源収集始めて、すでにおそらく3000枚くらいはあるのかな。でも購入はお安く、がモットーなので、オークションで数千円するものなどは、スルーである。でもコレクション的には満足している。メンブランやプライザー等のレーベルも多いが、音質は良好である。それと、日本盤レコードは廉価版も含めて音は良いと思う。日本人の細やかな仕事が感じられる。どうしても輸入盤に目が行きがちで、日本盤はセカンドチョイスになるのだが、購入してみると、改めてその良さを感じる。最近知ったが、日本盤特有の「帯」が、外国の方には"Cool" らしい。子供のころは、この帯が何となく邪魔だったのだが、、。確かにジャケットと帯の色のバランスなどが美しく思う場合もある(笑)。

というわけで、次は2番に移行。よくベートーヴェンの交響曲で「私は偶数派です」なんて、さも私はベートヴェンに詳しいことを鼻にかけてる様なコメントを見たことが何度かあるが、この選別はあまり好きでない。なぜなら、ベートーヴェンを分かろうと勉強すると、やはり1から9番まで、音楽的変化や、彼自身のその時の生活、そして変遷する西洋音楽、これらを思えば、偶数派などはありえない。とりあえず私にとっては、どれもが名曲である。とりあえずベートヴェン全集は今後も増えるのだろう。地震がきたら、私の部屋はどうなってしまうのだろう、と気になりつつ、増えていくばかりの音源。楽しければ良いと言えるか?耐震対策は考えよう。


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